イタリアでの日々(回想日記)放浪編 ~シバーリ Sibari~ part 5
たった一泊しただけのシバーリ(正確にはスィバーリ、ですね。笑)だけで、もうpart5ですよ。
どんだけ充実してたんだ!って話です。違う意味で(笑)。
さてさて続きです。
約束していたタクスィー(そこはいいですて!笑)運転手・フランチェスコが来ずに途方に暮れていた私たちに一筋の光が射し、人がいるであろう観光センター(のようなところ)に向かったその時、旦那が思いも寄らない一言を発したのです。
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『…スーツケースが、壊れた…。』
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…っはぁ?????
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旦那の10年来のスーツケースがここに来てとうとうイカレてしまったの!?
いやいや、そうではありません。
最初の滞在先、ボローニャで3週間前に買ったばかりのスーツケースのタイヤがパンクしてしまったのです!
ま、まじっすかっ!?
しかもこのタイミングで!?!?!?!?
思わず旦那を責めてしまいそうになりました。
石でも踏んづけたんじゃないか。変な風に引きずったんじゃないか…。
でも私以上に落胆している旦那を見てその言葉を呑みました。
なんで?なんで!?とは言ったかもしれないけど…
それにしてもおかしすぎる!!
たった3週間前に買ったばっかだよ?
買い換える前のスーツケースは母が20年前に買ったもので、何回何カ国海外に連れて行った!?
しかもその新しいスーツケースは、その辺の路上で売ってたようなものではなく、イタリアではそこそこ大きい都市には必ずあるような超有名ブランド店で、それなりの値段のするもので、すぐに壊れることがないようにと思ってそこで買ったのに、こうなっちゃう!?
たった3週間で!!!!????なにゆえ!!!!????
この一日で色々あり過ぎてやり切れなくなった私たち。
とりあえずスーツケースを何とか引きずり、リゾートホテル群の入り口前にある観光センター(のようなところ)に辿り着き、中へ入ってみると…
いたっ!!人がっ!!!
藁をもすがるような想いで、2人のおじ様に事情を説明し、フランチェスコに電話をかけてもらいました。
すると、私が思っていたのとは意外な返事が…。
奥さんの話では、どうやらタクシーが故障したらしく、行けなくなった、とのことなのです。
さっきまでは、私が11時40分までに駅に行きたいんだけど、ここで待ってても大丈夫か、来てくれるのか聞くと、『大丈夫』と答えていたはずなのに、どーゆーこと!?
結局フランチェスコを待っていても無駄だ、ということが明確になってしまったのです。
さぁて、これは困ったぞ…
(すでに困ってるけど!笑)
外で待っていた旦那に報告しに行くも、スーツケースのことで相当落ち込んでいるし、俺にはもうどうすることもできない…と更に堕ちていく一方…。
そこで閃く私!!
そのおじ様たちにタクシーを呼んでもらえばいいんじゃん!!やったね♪
早速戻ってお願いしてみるも、あろうことか、タクシーなんて産まれてこの方呼んだことがないかのように、電話番号も呼び方すらも分からない、と言うのです!!
他のスタッフにも聞いてもらっても、全員知らない。しかも電話帳(アドレス帳?)にも載っておらず、もうこれは諦めざるを得ないような雰囲気に…。
…せっかく…助かったと思ったのに…
そんなこんなで何十分…いや何時間たったのでしょうか…。
駅まで歩けば相当かかることは分かっていた私たち。
でももうこの時の選択肢は一つしかありません。
しかも壊れたスーツケースを引きずりながら…。
とりあえず次の電車は無理だけど、14時台の電車には何とか間に合うはず。
レッジョ・ディ・カラーブリアに着くのはだいぶ遅れてしまうけど…。
結果はこうだったけど、私たちのために時間と労力を割いてくれたおじ様たちにお礼を言い、しょうがない…行くか…と重い腰を上げた、その時!!
つづく(笑)。
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